2019年 注目のトリエンナーレ・芸術祭・ビエンナーレ・アートイベント特集

2019年 注目のトリエンナーレ・芸術祭・ビエンナーレ・アートイベント特集

2019年3月27日更新

瀬戸内国際芸術祭2019、あいちトリエンナーレ2019、Reborn-Art Festival 2019、岡山芸術交流2019など、2019年に国内で開催されるトリエンナーレ、ビエンナーレ、芸術祭、アートイベントの特集になります。

2018年は北川フラムを総合ディレクターに迎えた大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ2018や、水と土の芸術祭2018、みちのおくの芸術祭・山形ビエンナーレ2018、福島現代美術ビエンナーレ、糸島国際芸術祭など国内各地で多くの芸術祭・ビエンナーレ・トリエンナーレが開催された年でしたが、2019年も既に数多くのアートイベントの開催が決定しています。

2019年は、ジャーナリストの津田大介を芸術監督に迎えたあいちトリエンナーレ2019、前回と同様にアートディレクターの北川フラムを総合ディレクターとして開催される瀬戸内国際芸術祭2019、ストライプインターナショナルの石川康晴が総合プロデューサーを務める岡山芸術交流2019など、魅力的な芸術祭、トリエンナーレが目白押しです。

2019年も全国各地で様々な芸術祭が開催されるので、是非チェック下さい。

瀬戸内国際芸術祭2019

瀬戸内国際芸術祭2016の来場者数が100万人超と大成功に終わり、もはや日本で最も有名な芸術祭といっても過言ではない瀬戸内国際芸術祭が2019年も開催されます。

「海の復権」がテーマの2019年も、前回と同様に春夏秋の3会期で開催され、アートディレクターの北川フラムが総合ディレクターを務めることが発表されております。

現時点でクリスティアン・バスティアンス、日比野克彦、宇川直宏など魅力的なアーティストの参加が決まっており、今後の追加発表が楽しみな瀬戸内国際芸術祭2019ですが、2019年4月25日まで期間限定で瀬戸内国際芸術祭2019の全ての会期を楽しむことができる3シーズンパスポートが前売特別価格3,800円で1,000円安く購入できますので、気になる方はチェックしてみてください。

チケットぴあ – 瀬戸内国際芸芸術祭2019

瀬戸内国際芸術祭2019
会期 春会期 ーふれあう春ー
2019年4月26日(金)~2019年5月26日(日)
31日間夏会期 ーあつまる夏ー
2019年7月19日(金)~2019年8月25日(日)
38日間秋会期 ーひろがる秋ー
2019年9月28日(土)~2019年11月4日(月)
38日間

合計日数107日

会場 直島 / 豊島 / 女木島 / 男木島 / 小豆島 / 大島 / 犬島 / 沙弥島 / 本島 / 高見島 / 粟島 / 伊吹島 / 高松港・宇野港周辺
アーティスト クリスティアン・バスティアンス、日比野克彦、梶井照陰、垣内光司、キム・キョンミン、鴻池朋子、KOURYOU、京都精華大学、宮永愛子、村山悟郎、中村厚子、エコ・ヌグロホ、アナヒタ・ラズミ、切腹ピストルズ、塩田千春、田根剛、田島征三、宇川直宏、サラ・ウェストファル、山川冬樹、やさしい美術プロジェクト、Yotta、レアンドロ・エルリッヒ、香川大学 × 小豆島 夢プロジェクトチーム、王文志、ラックス・メディア・コレクティブ、市民煎茶グループ曙、平尾成志×瀬ト内工芸ズ。、越智良江、西堀隆史、世田谷シルク、ベビー・ピー、nomad note dance、サファリP、jiku、チーム男気、広島市立大学、Vocal Asia、太田泰友×岡薫/香川大学国際希少糖研究教育機構
料金 ■3シーズンパスポート
一般価格:4,800円(2019年4月25日まで前売特別価格3,800円)
販売期間:2018年11月8日-2019年11月4日(前売特別価格での販売期間:2018年11月8日-2019年4月25日)
※15歳以下は無料、16〜18歳は3000円で当日現地販売のみ(要身分証)
■1シーズンパスポート
一般価格:4000円
販売期間:2019年4月25日-
※15歳以下は無料、16〜18歳は2500円で当日現地販売のみ(要身分証)■チケット購入はこちらから
チケットぴあ – 瀬戸内国際芸芸術祭2019
公式HP http://setouchi-artfest.jp/

ポーランド芸術祭2019 in Japan

日本とポーランドの国交樹立100 周年を2019年に迎えるにあたり、日本とポーランド両国の記念事業として多彩なイベントが開催される中、京都では2019年5月に、京都市の文化芸術の創造発信拠点である京都芸術センターとポーランドの公的機関であるアダム・ミツキェヴィチ・インスティテュート共同で、ポーランドと日本の現代美術を紹介するポーランド芸術祭2019 in Japanを開催いたします。

ポーランド芸術祭2019 in Japanは世界遺産である二条城や京都芸術センター等、京都市内の各会場を利用して行われると共に、両国のアーティストによる共同制作を含んだ内容で、多彩な関連企画や京都市内の各大学や他機関とも連携したイベント等も合わせて、約1か月間の会期にわたるアートイベントとなります。

ポーランド芸術祭2019 in Japan
会期 2019年5月18日(土曜日)~6月23日(日曜日)
会場 京都芸術センター / 世界遺産・二条城(予定) / ザ・ターミナル・キョウト / 他
アーティスト エヴァ・アクセルラト、カロリナ・ブレグワ、アグニェシュカ・ブジェジャンスカ、ピョトル・ブヤク、東影智裕、今村遼佑、石橋義正、ダニエル・コニウシュ、ロベルト・クシミロフスキ、マリア・ロボダ、松田壯統、岡本光博、笹岡由梨子、ウーカシュ・スロヴィエツ、スタフ・シュムスキ、谷中佑輔
料金
公式HP

あいちトリエンナーレ2019

ジャーナリスト/メディア・アクティビストである津田大介が芸術監督、企画アドバイザーとして東浩紀、チーフ・キュレーターとしてあいちトリエンナーレ2013のキュレーターを務めた飯田志保子、音楽プログラムキュレーターとしてナタリーを立ち上げた大山卓也など魅力的な方々が参加するあいちトリエンナーレ2019。

2019年に関しては、サカナクションの参加が決定し、4日間にわたって”暗闇 -KURAYAMI-“と題したライヴ・パフォーマンスを披露します。
サカナクションは愛知県芸術劇場 大ホールを舞台に、通常公演とは趣向の異なる意欲的且つ実験的な独自のライヴ・パフォーマンスを展開予定。
一夜限りのライヴではなく、同会場で4日間にわたってライブパフォーマンスを行うことで初めて可能になる緻密な演出に挑戦するととのことです。

国際現代美術展は、国内外の60組程度のアーティスト・団体の最先端の現代美術作品が愛知県美術館を含む愛知芸術文化センターを中心に、名古屋市美術館、名古屋市内のまちなか(四間道・円頓寺地区など)、豊田市内(豊田市美術館及びまちなか)での作品展示などで開催。

映像プログラムは国内外の10組程度のアーティスト・団体の映像プログラムが愛知芸術文化センターにて上映、パフォーミングアーツは国内外の10団体程度の先鋭的な演劇などの作品が愛知芸術文化センターを中心にまちなかでも上演、音楽プログラムは愛知芸術文化センターやオアシス21などを一体として、回遊しながら楽しむことができる美術と音楽の垣根を越えた祝祭感のある「音楽プログラム」が開催されることが決まっており、前回同様楽しみなトリエンナーレです。

あいちトリエンナーレ2019
会期 2019年8月1日(木)~2019年10月14日(月・祝)[75日間]
会場 愛知県名古屋市・豊田市の各会場
愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、名古屋市内のまちなか(四間道・円頓寺地区など)、豊田市(豊田市美術館及びまちなか)
アーティスト サカナクション
料金
公式HP http://aichitriennale.jp/index.html

Reborn-Art Festival 2019

「アート」「音楽」「食」による総合芸術祭Reborn-Art Festivalが2017年に引き続きの2019年も開催されます。

Reborn-Art Festivalは宮城県石巻市・牡鹿半島を中心としたエリアで、51日間にわたって2017年に初開催された芸術祭です。
特に前回大きな話題となったのが7月28日から30日の3日間にわたって開催された「Reborn-Art Festival 2017 × ap bank fes」で、Mr.Children、back number、エレファントカシマシ、ゲスの極み乙女。、Bank Band、WANIMA、Chara、水曜日のカンパネラ、大森靖子、KICK THE CAN CREW、LOVE PSYCHEDELICO、銀杏BOYZ、スガ シカオ、秦 基博など数多くのアーティストが参加し、51日間での総動員数は延べ26万人を記録しました。

第2回目の開催となるReborn-Art Festival 2019はいのちのてざわりをテーマに、2019年8月3日(土)~9月29日(日)の 58日間にわたって開催されます。

2019年は2017年に開催された牡鹿半島、石巻市街地、松島湾に加え、網地島がアート作品展示エリアとして追加。
また2019年の新たな試みとしてマルチキュレーター制が採用され、各エリアのアートキュレーターとして、島袋道浩、名和晃平、豊嶋秀樹、有馬かおる、和多利恵津子、和多利浩一、中沢新一、小林武史のラインナップが発表されており、今後の追加発表にも期待です。

Reborn-Art Festival 2019
会期 2019年8月3日(土)~9月29日(日)
58日間
会場 牡鹿半島、石巻市街地、網地島、松島湾(宮城県石巻市、塩竈市、東松島市、松島町、女川町)
アーティスト 草間彌生、増田セバスチャン、浅野忠信、吉増剛造、青葉市子、坂本大三郎+大久保裕子、津田直、堀場由美子、伊藤存+青木陵子、小宮麻吏奈、ロイス・ワインバーガー、ザ・クーニン、
料金
公式HP http://www.reborn-art-fes.jp/

中之条ビエンナーレ2019

雄大な山々に囲まれた地形やラムサール条約湿原、温泉郷、養蚕天蚕文化、伝統が受け継がれる民俗行事や祭事など、変化に富んだ地形や気候が美しい里山文化を織りなす群馬県中之条町で開催され、2019年で第7回目となる中之条ビエンナーレ2019。

前回の中之条ビエンナーレ2017は51ヶ所の展示会場にて162組のアーティストが様々なアートを展開し、会期中の累計来場者数が42万人と大盛況に終わりました。

中之条ビエンナーレ2019では、群馬県中之条町内の温泉街や木造校舎などで、絵画、彫刻、写真、インスタレーション等の展示の他にもワークショップやパフォーマンスを開催されることが決まっており、2018年7月11日まで多分野の滞在制作アーティストを募集しているので、気になる方はチェックしてみてください。

中之条ビエンナーレ2019
会期 2019年8月24日(土)-2019年9月23日(月・祝)の31日間 無休
会場 群馬県中之条町
中之条町の5エリア(中之条・伊勢町、伊参、四万温泉、沢渡・暮坂、六合)
アーティスト
料金
公式HP http://nakanojo-biennale.com/

KOBE 2019「TRANS-」

2019年9月、兵庫県・神戸市で初めて開催されるアートプロジェクト「TRANS-」。

世界各地で相次いで開催されているトリエンナーレや芸術祭とは一線を画し、参加作家をグレゴール・シュナイダーとやなぎみわの2名と少数に絞り、芸術祭の会期中は神戸市内の3つのエリアを舞台に、アート作品や野外劇など様々なイベントや仕掛けが出現します。

KOBE 2019「TRANS-」
会期 2019年9月14日(土)〜11月10日(日)
58日間
会場 兵庫県神戸市
兵庫港地区、新開地地区、新長田地区
アーティスト グレゴール・シュナイダー、やなぎみわ
料金
公式HP http://trans-kobe.jp/

岡山芸術交流2019

アースミュージック&エコロジーやイーハイフンを展開するストライプインターナショナルの石川康晴が総合プロデューサーを務める岡山芸術交流2019。

初開催となった2016年同様、岡山城や日本三大庭園である後楽園周辺のカルチャーゾーンをイベント会場として、岡山駅周辺の市街地を徒歩で回遊可能なコンパクトな芸術祭が予定されており、もう一人の総合ディレクターとして那須太郎、アーティスティックディレクターとしてピエール・ユイグ、パブリックプログラムディレクターとして木ノ下智恵子が発表されています。

岡山芸術交流2019
会期 2019年9月27日(金)~2019年11月24日(日)の計51日間(月曜休館)
会場 岡山県岡山市
岡山城・後楽園周辺のカルチャーゾーン
アーティスト イアン・チェン、ファビアン・ジロー&ラファエル・シボーニ、グラスビード、パメラ・ローゼンクランツ、ティノ・セーガル、エティエンヌ・シャンボー、メリッサ・ダビン&アーロン・ダヴィッドソン、ミカ・タジマ
料金
公式HP http://www.okayamaartsummit.jp/